試験場で運転免許技能試験(通称一発試験、飛び入り等)を受けた方は合格・不合格に関わらず試験官より多少のアドバイスがある。
しかし試験官からのアドバイスは目立った減点項目に対して行われることが多く、実際のところどこでどんな減点をされて何点で合格又は不合格になったのかの詳細がわからない。
そこで一発試験で採点に使用されている『技能試験成績表』を開示してもらえば自分の弱点を把握するとともに、以降の別種別の試験にも役立てられるので是非おススメしたい。
以下の方法は警視庁の場合
何も準備せずに警視庁に乗り込む方法
私がけん引一種を受験した後に、何も分からず、何も準備せずに警視庁(情報公開センター)に行った時の請求方法。
初めて請求する方はセンターの職員に文書の特定や請求書に書く文言を教えてもらいながら進められるので良い。
が請求文書を完成させるのに少々時間がかかる。
- 警視庁正面玄関から入館、受付後約3~10分待つと情報公開センターの職員が迎えにくる。
- 情報公開センターに入り職員のヒヤリング後、文書の特定及び請求内容の文言を保有個人情報開示請求書に記入する。約10〜15分。
- 記入が終わると文書の処理をしている間に開示決定までの日数等の注意事項の説明を受ける。
- 請求書の写しを受け取り退館。
準備をしてから警視庁に乗り込む方法
私は一度経験しているので2回目の請求時には全て準備をして乗り込んだ。
さすがに準備をした状態で行くと早い早い!
受理してからの流れも分かっているので職員の説明も簡素で入館してから7分で退館。
- 保有個人情報開示請求書
- 免許証等の身分証明書
保有個人情報開示請求書は警視庁のHPでPDFで配布されているのでそれを印刷して使用する。PDFなので文言等を打ち込んでから印刷するも良し、印刷してから手書きで文言を書き込んでも良い。
請求内容に書く文言は文書が特定できればいいが私が初めて請求に行ったときは以下の文言で書くように言われた。
平成30年5月31日
免許証番号:xxxx-xxxx-xxxx
私が2度目に実際に提出した文書の文言👇
文書に不備がなければこれからの流れを説明されて請求書の写しを受け取りこの日はおしまい。
個人情報開示までの流れ
開示請求書が受理されると、受理された翌日から起算して14日以内に開示するかしないの決定がなされ電話連絡及び文書(保有個人情報開示決定通知書)が郵送されてくる。
電話連絡の際に受け取り日時を決めたら、その日時に再度情報公開センターに出向き、文書の写し(技能試験成績表)を受け取り終了。という流れになる。
- 郵送されてきた保有個人情報開示決定通知書
- 身分証明書
- 開示手数料1枚10円
技能試験成績表は裏表あるので1部20円
ちなみに
技能試験成績表は公安委員会の文書だと思うのだが、開示請求書は「東京都公安委員会」宛ではなく「警視総監」宛でいいようだ。開示決定通知書も警視総監の名で届く。
また、この文書は公安委員会が保有しているものなので警察署では開示請求できず、桜田門にある警視庁の情報公開センターに行くしかない。
個人情報開示請求なんて一見すると難しそうに思えるが、2回も警視庁に出向かなければいけないということが面倒なだけでとても簡単。
フルビット(フル免許)を目指している方や何度受けても合格せず明確な理由がわからない方等は一度成績表を開示してもらい自分の弱点を炙り出してみては?
他道府県の開示状況
他道府県での情報では広島が東京と同じように技能試験成績表が開示されるようだが、大阪では技能試験後に点数を登録した後に破棄するようで成績表ではなく点数のみが開示されるとのこと。
まだまだ成績表を開示請求している人が少ないのであまり情報がないし広く認知されてないが、これから全国で成績表の開示請求が増えてくればそのうち試験場で試験後に成績表の閲覧ができる。なんて日が来るかもしれない。
私が開示請求した技能試験成績表
けん引一種
- 平成30年6月1日
警視庁で開示請求書提出・受理される - 平成30年6月8日
開示が決定 - 平成30年6月12日
警視庁で文書の受け取り1部(20円)
大型二種
- 平成30年12月7日
警視庁で開示請求書提出・受理される - 平成30年12月19日
開示が決定 - 平成30年12月25日
警視庁で文書の受け取り
大型二種2回分、けん引二種1回分。
計3部(60円)