一発試験(飛び込み)合格への近道。減点あるある&攻略方法(けん引一種・二種)

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今まで何回も受験しているけどなかなか合格しない方は、試験でどこでどんな減点をされていて何をやらなければいけないのか何をやったらいけないのか知っていますか?

技能試験なので当然運転技術は見られるが、法規走行を理解している上での技能試験なので運転技術(方向変換や縦列駐車、クランクがうまい等)だけあっても法規走行を理解、実践できていなければ合格しない。ただ、法規走行が完璧であれば運転操作や課題部分で多少のミスがあっても減点が少なく済む。

今まで何で不合格になっているかわからなかった方も、これから一発試験で免許取得を考えている方も実施基準及び採点基準を理解し自分がやるべきことが明確に分かっていれば、少ない回数での合格が見えてくるはず!

例として鮫洲試験場の場内試験(けん引一種及びけん引二種のAコース)で説明しているが、運転免許技能試験に係る採点基準の運用は全国共通なのでどこの試験場でも同じ基準で採点されている。また、けん引に限らず普通一種、普通二種、準中型、中型一種、中型二種、大型一種、大型二種、大特一種、大特二種でも採点基準は同じである。普通自動二輪、大型自動二輪でも二輪のみに適用される減点もあるが基本的なことは四輪と変わらない。

以下は場内試験の減点あるあると鮫洲試験場の注意・攻略方法等を紹介する。

乗車から発進までのあるある

まず乗車する前には周囲の安全確認をしてから運転席側に回り込みドアを開けて乗車しよう。

  • 運転席に座ったら確実にドアを閉めよう。

    試験官
    半ドアのまま発進してしまったら安全措置不適[ドア]で減点だ!
  • 合っていてもバックミラーを触って調節しよう。
    試験官
    バックミラーが合っているかどうか確認しないと安全措置不適[鏡]で減点だ!
  • クラッチを踏みながらギアをNにした状態でエンジンスタート。

    試験官
    ギアが入ったままクラッチを切らないでエンジンをかけたら安全措置不適[ギア]で減点だ!
  • 発進する前に直接目視により右後方及びその他周囲の安全を確認しよう。

    試験官
    目視により右後方及び周囲の確認をしてから発進しないと安全不確認[発進]で減点だ!
  • ハンド(駐車)ブレーキを戻してから発進しよう。
    試験官
    ハンドブレーキをかけたまま走行したら安全措置不適[手B]で減点だ!
    ハンドブレーキをかけたまま発進しようとしてエンストした場合はエンストで特別減点だ!
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指示速度区間あるある

  • 速度が指示されたら、その速度まで加速しよう。
    試験官
    試験課題履行条件による速度指定区間を、指示速度よりおおむね5km/h以上遅い速度で走行したら速度維持[課題]で減点だ!
  • 距離に余裕があるならポンピングブレーキで減速しよう。
    試験官
    減速時に余裕があるにも関わらずブレーキの断続操作(ポンピングブレーキ)をしない場合は制動操作不良[断]で特別減点だ!
  • ポンピングブレーキで最初は弱めの減速、2、3回目と徐々に踏み込んで減速しよう。

    試験官
    ブレーキのかけ方が強すぎるため、おおむね0.4G(二種は0.3G)の加速度を生じた場合は制動操作不良[不円滑]で特別減点だ!

右左折あるある

  • 右左折が終わるまで合図を継続しよう。
    試験官
    合図を継続しないときは右左折合図[継続]で特別減点だ!
  • 右左折が終わったら合図をもどそう。
    試験官
    合図をもどさないときは右左折合図[もどし]で特別減点だ!
  • 左折する直前に、巻き込み確認をしよう。
    試験官
    左折しようとする直前に、直接目視又はバックミラーにより車体の左側方の安全を確認しないときは安全不確認[巻き込み]で減点だ!
  • 大型、中型及びけん引は右左折する場合等にオーバーハングの確認をしよう。
    試験官
    右左折する場合等に直接目視又はバックミラーによりハンドルを切る側と反対側後方の安全を確認しないときは安全不確認[振出]で減点だ!
  • 左折しようとするときはできるだけ道路の左側端によろう。

    試験官
    左折する場合は、交差点の手前で二輪車が試験車左側を追い抜くのを防止するため、交差点の手前からおおむね30m以上手前で進路を変えたができるだけ道路の左側端によらないときは巻き込み防止措置不適[離]で減点だ!
  • 交差点で左折しようとするときは左によせるために進路変更しよう。

    試験官
    進路変更しようとしないときは交差点変更[左しない]で減点だ!
  • 交差点で右折しようとするときは右によせるために進路変更しよう。
    試験官
    進路変更しようとしないときは交差点変更[右しない]で減点だ!
  • 左折するときは道路左側端に沿って離れずに曲がろう。
    試験官
    左折する場合に、交差点内の道路左側端から、左後車輪(けん引車はトレーラーの左後車輪)がおおむね1m以上離れて通行したときは右左折方法違反[左大回]で減点だ!
  • 右折するときは中心の内側から離れずに曲がろう。
    試験官
    右折する場合に、交差点の中心(中心の標示があるときはその標示)の内側から左前車輪がおおむね2m以上離れて通行したときは右左折方法違反[右斜]で減点だ!

方向変換あるある

  • 後退する場所と方向の安全を確認しよう。
    試験官
    後退する直前に後退する場所及び方向の安全を直接目視により確認しない場合は安全不確認[後退]で減点だ!
  • 後退中はミラーばかり見るのではなく、目視で側方や後退する方向の安全を確認しよう。

    試験官
    後退中に、側方又は後退する方向の安全を直接目視により確認しない場合は安全不確認[周囲]で減点だ!
  • 縁石に車輪が接触しそうなときは切り返しをしよう。

    試験官
    縁石に車輪が接触しそうなときや課題履行条件を満たせていないときの切り返しは3回までは切り返しで減点だ!
    4回切り返したら通過不能[4回]試験中止だ!
  • 縁石に車輪が接触又は乗り上げないようにしよう。
    試験官
    縁石に車輪が接触した場合は脱輪[小]、車輪が乗り上げ又は落輪した地点から1.5m未満で停止したときは脱輪[中]で減点だ!

鮫洲けん引Aコース方向変換の入口

一時停止あるある

  • 一時停止場所では停止線の手前で確実に停止しよう。
    試験官
    道路標識等による一時停止の指定場所で、停止線の手前で停止しない場合及び車体の一部が停止線を越えた場合は一時不停止試験中止だ!

鮫洲けん引Aコース方向変換出口

見通しの悪い交差点あるある

  • 見通しの悪い交差点ではいつでも止まれる速度まで落とし前かがみになり左右を確認して通過しよう。

    試験官
    左右の見通しのきかない交差点に入ろうとし又は交差点内で左右の見通しがきかない部分を通行しようとするときに徐行しないと徐行違反[見通]で減点だ!

S字あるある

  • 縁石に車輪が接触しそうなときは切り返しをしよう。

    試験官
    縁石に車輪が接触しそうなときや課題履行条件を満たせていないときの切り返しは3回までは切り返しで減点だ!
    4回切り返したら通過不能[4回]試験中止だ!
  • 縁石に車輪が接触又は乗り上げないようにしよう。

    試験官
    縁石に車輪が接触した場合は脱輪[小]、車輪が乗り上げ又は落輪した地点から1.5m未満で停止したときは脱輪[中]で減点だ!

ただ試験に受かるためだけのS字攻略方法

これはけん引に限らずどの種類の車両でも、ただ試験に受かるためだけに使える方法だが、S字は試験車両が余裕で通れるようにできているので下記のようにS字外側の縁石ギリギリ(赤破線上)を前輪が通行すれば後輪が脱輪することはないのである。

車両操作を楽しみたい方や本気でけん引、その他の免許の取得を考えている方はこの項目はサラリと流してください。
ちなみに私は車両操作を楽しみたい派なのでこの方法では運転していない。

踏切あるある

  • 踏切を通過中にギアを変えないようにしよう。
    試験官
    踏切を通過中に車体のおおむね1/2以上が踏切から出ないうちに変速操作を始めた場合は踏切内変速で減点だ!
  • 踏切では窓を開けて左右の確認をしてから通過しよう。
    試験官
    踏切に入る直前に、安全を確認するため運転者側の窓開け、かつ左右を直接目視しない場合は安全不確認[踏切]で減点だ!

赤色点滅信号あるある

  • 赤色点滅信号に限らず、赤信号では止まろう。
    試験官
    赤色の信号(赤色点滅信号を含む。)が表示された場合に、定められた停止位置を車体の一部が越え又は越えようとしたときは信号無視[赤出]試験中止だ!

鮫洲場内1階コースの赤色点滅信号

私がけん引一種及びけん引二種を受けた際に、他の受験者から教えてもらったこと。

それは、、、
あそこの交差点では一時停止の標識がないけど、ちゃんと一時停止しないと試験官にブレーキ踏まれますよ!私も踏まれたし、何人もあそこで試験中止になってますから気をつけてくださいね』と。

そして実際に初めてこの場所に差しかかる直前に私は気づいた。

上に赤色点滅信号があることに!

そりゃ一時停止しなけりゃ信号無視でしょ🤷‍♂️

発着点へ戻り・駐車措置あるある

  • 発着点に戻り駐車する際は道路の左側端に寄せよう。
    試験官
    発着点に駐停車する場合に、道路の左側端から車体がおおむね30cm以上離れているときは駐停車方法違反[離]で減点だ!
  • 走行終了時に停止目標物(発着点のポール等)から前方30cm、後方30cmの範囲内に停めよう。
    試験官
    場内試験の走行終了時に停止目標物(ポール等)から、前方又は後方におおむね30cm以上離れたときは停止位置不適[前後]で減点だ!
  • 発着点では駐車時にハンド(駐車)ブレーキをかけよう。
    試験官
    発着点において、ハンドブレーキをかけないときは駐車措置違反[手B]で減点だ!
  • 発着点では駐車時にギアをリバース又はローに入れよう。

    試験官
    発着点において、ギアをリバース又はローに入れないときは駐車措置違反[ギア]で減点だ!
  • 降車時は後方を確認してからドアを開けよう。
    試験官
    降車時等のドアを開けようとする場合に、直接目視をして後方を確認しないときは安全不確認[降車]で減点だ!

これから一発試験での免許取得を考えている方へ

一発試験でよくある減点項目をまとめてみたが、これだけでも一見多いように見えるがあくまでもほんの一部で場内試験でよくある減点のみをピックアップしただけで、これ以外にも路上試験に出たらもっとたくさんの減点項目があるので以下の通達を熟読してから試験に挑むといいだろう。

警察庁交通局長通達「運転免許技能試験実施基準について」及び警察庁交通局運転免許課長からの通達「運転免許技能試験に係る採点基準の運用の標準について」に目を通しておくことをオススメする。これらは検索すればPDFで読むことができる。

また、技能に関してはある程度の車両感覚は必要だが、練習場で練習してから技能試験を受けるも良し、技能試験を練習代わりして徐々に運転技術の向上を図り数回で免許取得を目指すのもいいかもしれない。(路上試験時に仮免が必要なものに関しては仮免取得後に自家用車や会社所有車、練習場等で路上練習が必須)

⬇️一発試験の合格率や平均的な受験回数はこちら

運転免許 一発試験(飛び込み)の難易度と合格率

2018.09.22

 

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