第一級陸上無線技術士試験(一陸技)を受けてみての感想

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このご時世🦠、仕事が減り自宅待機が増えたことで今まで「いつか受けよう」と思っていた第一級陸上無線技術士の勉強を始めることになる。
無線従事者資格のなかで無線工学は最高峰の難しさを誇ると思っていたこの一陸技を約1ヶ月前から法規、無線工学の基礎から勉強を始めてみたが、何だか行けそうな雰囲気。
法規は過去問1回回せば十分なくらいの得点だし、基礎は難しいことは難しいけどもう少し時間をかければ受かりそうであった。

令和2年11月期(臨時)
法規及び無線工学の基礎を受験(工学AとBはノー勉のため棄権)で合格。

令和3年1月期
残りの無線工学A及び無線工学Bを受験し合格で晴れて第一級陸上無線技術士の資格を得られた。

得点、結果及び難易度

令和2年11月期及び令和3年1月期での法規・無線工学の基礎・無線工学A・無線工学Bの得点は以下の通り。

🌸合 格🌸

一陸技の難易度

《勉強中に感じた難易度》

工学B >>> 基礎 > 工学A > 法規

《試験を受けて感じた難易度》

工学A >> 基礎 >> 工学B = 法規

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令和2年11月期(臨時前半)

勉強時間及び内訳

法規 99/100点

試験まで34日、この時点では一科目ずつ科目合格、4回で合格!を目標として法規の勉強を開始した。一陸技の法規は他の無線従事者資格を持っている人は一度は勉強しているのでそんなに難しいことはないが放送関連?(人工衛星局の条件等)がちょこっと出るくらいなのでそれを捨てても楽に合格はできるかと思う。とにかく法規は簡単過ぎるので1週間前くらいから過去問をやれば大丈夫だと思うしわざわざ対策するまでもなかったと感じた。

無線工学の基礎 99/125点

法規が短期間で合格点を超えるようになってきたので残り16日の段階で無線工学の基礎に手を付け始める。

  • 実数部、虚数部、複素数って何だっけ?
  • 積分って聞いたことあるけどどうやって計算するの?
  • ブール代数?

「基礎」とは書いてあるものの電気物理、電気回路、半導体・電子管、電子回路、電気磁気測定と自分にとっては一つ一つ簡単ではない分野を幅広く勉強しなければならずかなり苦労した💦
ただ、幸いにも問題を解いていく中で、20年前くらいに高校で勉強した電気の内容をじわじわと思い出すことができじわじわと理解できる問題も増えてきた。が、やっぱり完全に理解はできない問題が多いので本番で解けない問題は選択肢から逆算すればいいやくらいの気持ちで挑んだ結果、科目合格を得られた。

令和3年1月期(前半)

勉強時間及び内訳

無線工学A 84/125点

試験まで42日!?時間がない😱

吉川先生の過去問解説を見る限り今回はAB両方合格は難しそうだな…と思いながらとりあえず工学Aから勉強開始。

  • はぁlogの計算あるんだ😵
  • logって何者?どうやって計算するの?
  • 暗記物が多い気がするな。

logや微分積分は高校で習った記憶がないので無線従事者試験で出てくるlogを使用する計算ができるようになるまで苦労した。(積分は簡単なものはYouTubeで学習しふんわりと理解)

工学Aは文章問題が結構多いので暗記中心にはなるが部分部分でもいいので理解しないと選択肢を絞れなくなる。また、計算問題は簡単なものが多いので解法さえ分かっていれば暗算で解けてしまうようなサービス問題も出題されているので本番でも結構な点数を取れるんじゃないかな?なんて思っていたら本番では意外と過去問からの出題が少なく84点しか取れていなかった。

今回の無線工学Aは今までの出題傾向とは少し変えてきていて、難しいというか過去7年分の過去問を吉川先生の過去問解説書で勉強しただけでは合格点に届くか届かないかのラインまでしか来れなかったこと。過去問は解けるようにはなったけど、切り口を変えられたら解らないパターン。ちゃんと教科書的なものでもう少し深く理解しないと今後の試験では厳しいのかな?とは思った。

無線工学B 119/125点

試験まで32日。無線工学Aの過去問を一通り学習したので無線工学Bをかじり始める。

  • 計算問題多い❗️それも解くには複数の式が必要?
  • 複素数の計算がある?有理化?
  • ここでもこんなにlog出てくるの?

勉強中に一番苦しんだ科目で一陸技はこの無線工学Bを制しないと合格が難しいんじゃないかと思うほど難しく感じ、今回の試験は半ば諦めていたところがあるが…本番は

「え?これ過去問と一緒だけど…こんなんでいいの?」

無線工学Bは5年分の過去問しか勉強していなかったのに119点を取れてしまったことで難易度低めなんじゃないかなと錯覚…だって数値が違うだけで過去問が丸々使い回されてたから。

一陸技の勉強していた中では一番理解するのが難しかったし未だに理解出来ていない部分の方が多い。

使用した参考書等

第一級陸上無線技術士試験問題集 第4集

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第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 無線工学の基礎(改訂2版)

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受験してみて思ったこと

問題作成者はコロナで時間に多少余裕ができたことによって今までのように理解していなくても丸暗記で合格できる問題からちゃんと理解しているかどうか、見方を変えても応用が効くかどうか見極める問題に変えつつあるのかもしれない。(私見)

かと言って、『過去問だけをしっかり理解』していれば解ける問題だし全ての問題を変えているわけではなくて…合格率調整の絡みもあるのかな?今までのように過去問だけしかやっていなくてもギリギリ合格点を取れるような構成になっている。

勉強を始める前は無線従事者試験の技術系の中では最高峰の資格ということでとっつき難かったが大学を出ていなくても電気通信に詳しくなくても過去問を勉強するだけで合格点を取れてしまうこの試験。これで他資格試験の科目免除や臨時教員免許、実務経験があれば教員免許まで取得できてしまうのでお得な資格だと思う。

まぁ資格試験なんてそんなもんだし最低限の知識・技能があるかどうか量るものにすぎないし自分の場合はあくまでも脳の劣化軽減と自己満足。

どの資格にも言えることだが、その資格で仕事をする人は取った後が本当の勉強だと思うし知識技能の維持・向上が必須。

自分のように資格を持っているだけではただの紙切れ(カード)

さて、次は何を勉強しようか。。。

TOEIC295点だった私が航空無線通信士に48日間で一発合格した勉強法

2018.03.14

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