前回けん引二種を取得したことで四輪は残り大特一種と大特二種になった。前々から言っているが私はフル免許を目指しているわけではなく、一度はその車両を操作してみたいとの理由で一発試験を受けていてあわよくば免許が取れたらいいなぁという考えである。
初めて乗る車両は事前準備が重要
これはどの免種でもそうだが、特に東京の場合は一発試験は申請から技能試験受験まで数週間空くのでその間にしっかりと準備をしておく必要があり、不合格になるとまた数週間後の予約しか取れず、さらに不合格になるとまた数週間先になる。
平日に休みがある仕事の方は比較的受験しやすいが土日休みの方は不合格が続くとズルズルと日が延びてしまい申請書の期限切れや学科の期限切れに繋がってしまう。私の場合は幸いにも平日に休みのある仕事なので空き日と休みが被っていたので受験できた。
とにかく事前準備(イメトレや情報収集)をしっかりすることがとても重要。
採点基準を知る
運転技術に関しては初めて乗る車両でも何回か乗れば慣れて課題もクリアできるようになる。しかしいくら運転が上手くても法規走行(道交法に則った運転)ができていなければ話にならない。
何をしなければいけないのか、何をしたら減点されるのかをわかっていなければいつまで経っても合格できないので以下の文書をよく読んで理解すると合格が近づく。
これに全て書いてあるのでこれが理解できて実践できていればほぼ合格できるはず。
試験車両、操作や特性を知る
まず初めに鮫洲で使われている大特車両。
コマツのWA-100というホイールローダーだが、一番の特徴は中折式で後輪が前輪の跡を通るので内輪差がなく小回りが利くということ。中折式なので据え切りをすると車体の中心部が外に飛び出す。操作系ではギアは前進後退の二つのみ。それ以外にバケットの操作があるがこれもYouTubeにアップされている動画があるので困ることはない。
とりあえずこれだけ知っておけば大特の試験は大丈夫でしょう。
イメージしやすいようにイラストにしてみたので少しでも参考になれば・・・。
一発試験を受ける上で研究している動画集
コースを知る
鮫洲試験場は至る所撮影禁止。技能試験待合室前には各種コースが貼り出されているがそれももちろん撮影禁止。
撮影禁止ではあるが、コース図を書き写すのはOKなのでノートやメモ帳、受験料等を支払った際の領収書の裏にでも書き写すといいだろう。
大特一種と大特二種はAとBコースがあり共通である。
大特二種技能試験本番
いよいよ試験当日。
事前に入念に情報収集及びイメトレしたお陰ですでに大特車両に乗った気分になってしまってお腹いっぱいだったので、あまり乗り気じゃなかったけど行くことに…
いつものように験担ぎで鮫洲駅下のマックで朝食をとり8時に試験場に向かう。
大特やけん引の待合室は普通仮免と同じ3番の部屋なので私は今までの経験則で初回受験は最後だろうと思い前から5番目の椅子に座って待つ。
他の受験者が緊張して待機している中、時間になり試験官が成績表を持ち入ってくる。
受験順に名前が呼ばれ受験票・納付書の確認、免許証を提示して受験資格等の確認後、成績表を受け取り住所等の記入をするが案の定私はの5番。
毎度のこと試験に関する注意事項説明をしっかりと聞き、1番さんと試験官が一階コースに降りて試験が開始される。
あれ?
シーン
受験者のみなさん座ったままピクリとも動かない。自分の世界に入っており話しかけづらい・・・
他受験者の走りは気にならないのだろうか、誰一人試験の見学に行こうとしない。
確かに試験官からの説明で「待合室のモニターに自分の番号が表示されたらコースに降りてきてください。」とは言われたが…
とりあえず私はトイレを済ませたあと寒い階段の途中から他受験者の見学及び研究を始める。
不安要素だったのは踏切での窓の開閉。採点基準に書いてある様に次のことをしなければ減点となる
「踏切に入る直前に、安全を確認するため運転者側の窓を開け、かつ左右を直接目視しない場合」
WA-100は運転席から窓を開ける場合は立ち上がらないと開けられない。
- 乗車時にあらかじめ開けておく
- 踏切でN・サイドで立ち上がり窓を開ける
- 開ける動作をすると試験官が開けたと判断する
1番さん
一種の方で初めからなんだかちょっと不安な走りをしていたが、私の不安要素の踏切では窓を開ける動作をしたが実際には開けていない。また方向変換で接輪したのかな?切返しを一回して脱出したのだが…減点超過でその後左折するはずの場所を右折し発着点にお帰りです。
2番さん
一種で女性の方でこの方も踏切で窓を開ける動作をしたが開けていない。方向変換は切返しなしでコースを完走。降車後、試験官から何か言われて何も受け取らずに階段を上がって庁舎内に消えていった…不合格か?
3番さん、4番さん
3番さんは二種の方で4番さんは一種の方。お二方も踏切では窓を開けていなく、コース完走したが車を降りずに車内で講評を受けている…不合格だ。
5番(私)
4番さんもそうだがやはり初回受験は最後の方。
私はというと、試験官の合図で乗車し発進の準備をするのだが大特はいつもの準備に加えてバケットの操作が加わりいつものようにYouTubeやブログなどを参考に操作したが、難しいことは何一つなかった。
乗車後にシート位置の調整、ミラー調整、シートベルトをした後にニュートラル、サイドでエンジン始動。ここから先は未知の世界だったが、赤いロックレバーを上げてバケットを地上からおおむね50cm上げた後、ロックレバーを下げてロックした。
準備ができた旨を試験官に伝え発進するが…動き出す前にハンドルを少し動かしてしまったため車体が一瞬「ガタンッ」となったが無事に発進できた。
ならし走行を終え初めての右左折。Aコースの場合は始めに短い距離で連続して右折と左折が続く。おそらく初めて大特試験を受ける方はこの場所でミスをして減点されるのではないかと思う。
初めての右折…大回り気味になりハンドルを切り足した際にふらつき、すぐに交差点を左折するが左合図を出していたがハンドルを切り足して戻した際に切れてしまっていて指摘されすぐに左合図を出し直し左折を開始…自分でもわかるくらい大回りしながら左折していく…左折が終わるとすぐにその先のT字を右折するために第二車線に車線変更…T字手前停止線で一時停止…
ふぅ~
忙しい…
ここまで走行してだいたい感覚はつかめたのでその後の右左折は問題なかったでしょう。
問題は踏切での窓開けだが、踏切手前で一時停止後窓を開けようとする動作をすると試験官が「はい。窓を開けました。閉めました」と言ってくるではないか!試験官によっては実際に開けないといけないかもしれない。
その後の方向変換は一度で脱出し、見通しの悪い交差点、障害物や赤色点滅信号をクリアし発着点へ帰還。
いつもの試験官の講評
何だかこの日は今までの様なワクワク感がなく、講評も私が自己採点したところをそのまま言われたので「そうだよなぁ」なんて思いながら聞いていた。ちなみに最初の連続する右折と左折でのふらつきと左大回で自己採点は85点で合格。
また今回のケースは初めてだが、試験後の人定(生年月日、住所や電話番号等の確認)がなかったような気が…あと「合格予定です」とも言われてないし、合格予定者票ももらわずに待合室で待機する様に言われた気がする。
まぁ試験官は私がこの7ヶ月一発試験を受け続けているのを知っているので省略したのだと勝手に解釈することに。
何も受け取らずに階段を上がってきた2番さんも待合室にいたので合格だったようだ。私はけん引、大型二種、大特を受験したが女性の受験者は初めてみた。
四輪制覇したので簡単にまとめ
この7ヶ月間でけん引一種から始まり大型二種、けん引二種、大特二種と四輪に関しては全て取ってしまったのでもう試験場で四輪には乗れない…😵
この中で一番難しかったのはやはりけん引の方向変換でどちらも1回で合格はできたものの、一種で2回、二種で3回の切返しをしてしまった為、いつかまた練習場で乗ろうと思っている。
また大型二種に関しては完全にノーマークだった学科で2回落ちて受験料と時間を無駄にした…技能に関しては鋭角やバス停を想定した中扉合わせの路端停車が初めてだったがなんとかクリアして合格できた。
今回の大特はYouTubeやブログを拝見する限り操作自体はそんなに難しくみえなかったので一回乗れば十分だろうとの考えでいきなり大特二種(大は小を兼ねるで)を受けて合格できた。
大特を受けて思ったこと
教習所や試験場で多く採用されている試験車両なのでYouTubeにも教習所が公開する動画がたくさんある。それを見て研究しているだけですでにもう自分で運転した気分になってしまい試験当日は「大特はもうお腹いっぱいだな~受験するの辞めようかな」なんて思いながら試験場に向かったくらいであった。
それくらい操作自体は簡単な車両なのでこれから取得を考えている方はわざわざ教習所で取るのはもったいないですよ😃教習所へ通い、ホイールローダーで練習して大特取ったからといってホイールローダーを公道で運転するとは限らないし…。