アジの旬は初夏の5月から7月頃で通年食べることのできる魚になりますが、お魚屋さんで豆アジが大売り出ししていたので買ったみました。レシピを検索していた途中で栄養素などが気になったので調べてみました。
アジの栄養素と効能
代表的な栄養素
EPA(エイコサペンタエン酸)
「エイコサペンタエン酸」は体内ではほとんど作られることができないオメガ3系の必須脂肪酸の一つです。主にアジやサバなどの青魚の油に多く含まれ、血液サラサラ効果、動脈硬化の予防、中性脂肪を下げる効果があります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
「ドコサヘキサエン酸」も必須脂肪酸の一つですが、残念なことにこちらも体内ではほとんど作られることはなく、サプリメントまたは食事で摂取するしなないのです。私は昔からDHAを摂ると頭がよくなると言われてきて何を言っているんだ!と思っていましたが、実際にDHAには脳や神経の発達、記憶力向上、認知症の予防の効果があります。
タウリン
タウリンは魚介類に多く含まれる栄養素で、インシュリンの分泌を促し糖尿病の予防につながったり疲労回復の効果があります。また、身体疲労に直接的効果は少なく、タウリンが脳疲労回復、不眠症改善、肝機能等を強化することによって結果的に疲れにくい身体を作ってくれます。
セレン
セレン?あまり聞きなれない方も多いと思います。セレンとは老化防止に役立つミネラルの一種で、ビタミンEの約60倍の抗酸化作用がある栄養素です。一日の摂取上限値は400μグラムで普段の食事でこの上限を超えることはまずないと思いますが、このセレンは比較的強い毒性を持っているので摂取する際はその量に気をつけてください。上限を超えた量を継続して摂取し続けると下痢や頭痛、しびれなどの症状が現れることがあり、逆に不足する状態が続くと筋力低下やうつ病などの症状が現れる恐れがあります。
アジの効能
アジに含まれているカリウムでむくみ改善効果やDHA・EPAの働きでドロドロ血液の改善さらに動脈硬化の予防、認知症の予防、タウリンの働きで疲労回復効果が期待できます。
オススメの組み合わせ食材
オススメの食べ方は抗酸化作用のある食材(レモン、トマト、生姜、ねぎ)と一緒に摂ることが効果的になります。焼き魚等で熱を加えてもEPA・DHAは損失することはありませんが、脂に多く含まれているものになりますので脂を落とすこと=EPA・DHAを落とすことになります。そこでオススメするのは生姜とネギを加えて作るナメロウや骨まで食べることができる南蛮漬けです。
豆アジの南蛮漬け
そんな栄養素を丸ごと摂取してしまおう!ということで南蛮漬けを作りました。
揚げることで少し流出はありますが、お酢に漬けることで骨まで柔らかく全部食べられるようになります。また、漬け汁も火を通せばツンとしたお酢もまろやかになりますので子供も頭から丸ごと食べてくれます。
摂取する上での注意事項
アジはプリン体が多いので痛風の気がある方などは食べ過ぎに注意、またDHA・EPAの多量摂取は吐き気を催したり、出血が止まりにくくする作用があるのでサプリ併用は注意が必要です。