まずこれから航空無線通信士の試験を受験される方、受験を考えている方、航空特殊無線技士と航空通どっちを受けようか悩んでいる方などの話を聞いていると、英語のできる方やパイロットを目指している方を除いて一番ネックになるところが英語だと思います。
私なんかは「えいご」という言葉を聞いただけで一歩引いてしまうというか英語なんかできないしな。って思ってしまいますし、ここまで拒否反応を示さなくても苦手意識が先行してしまい受験を断念するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の勉強法
私のような英語が不得意、苦手意識があるなど、多くの人が航空無線通信士の英語について不安をお持ちだと思います。【TOEIC295点だった私が航空通に48日間で一発合格した勉強法】なんてたいそうなタイトルをつけていますが、この航空無線通信士の英語は一般的な英語の試験と違って7割くらいは航空関係の問題が出題されるので意外となんとかなる問題が多いです。英会話に関しても半分以上は航空関係の内容なので得点できます。
ただし、筆記の方は航空関連の知識及び国際法規を知らないと結構苦戦すると思うので日本の電波法と併せて最低限覚えた方が気持ちに余裕ができますし、航空業界に興味のある方でしたらイメージしやすく苦なく覚えられる内容だと思います。
例えば、以下は私が受験した平成30年2月期試験の問題で、私の知っている単語を赤字にしてあります。
In the case of complete unavailability of the operator in the course of a flight, and solely as a temporary measure, the person responsible for the station may authorize an operator holding a certificate issued by the government of another Member State to perform the radiocommunication service.
設問
Under what circumstances may the person in chage of a station permit someone qualified in another country to perform the radiocommunication service during a flight?
答え
Such temporary authorization may only be given in cases where there is no possibility of the regular operator performing his/her duties on a flight.
ここからは私の英語力をさらけ出すことになりますが、文法とかわからないので直訳的イメージになりますが、おそらくこの国際文書の規定文に書かれていることは
設問
「飛行中どのような状況下で無線通信を許可できるか」的なことしか理解できていないです。
答え
「一時的なものはレギュラーオペレーターが不可能な場合のみ与えられる」的な感じだと思います。
法規で勉強するとは思いますが、電波法で無線設備の操作は以下のように規定されています
このように私はこの程度の英語力ですが、おそらくこの電波法と似たような内容ではないかと思い、私は「Such temporary authorization may only be given in cases where there is no possibility of the regular operator performing his/her duties on a flight.」の選択肢を選び正解しました。
ちなみにこの問題の規定文はICAO(国際民間航空機関)の附属書に記載されている一文です。
オススメの英語の勉強法
こんな感じで国内法規や国際法規を勉強していれば解けそうな問題も多数あるので、航空無線通信士試験の英語が苦手な方への私のオススメの勉強法はまず、日本の法規をしっかり勉強すること、そして航空業界に興味を持ちできれば国際文書等も目を通しておくことです。
無線工学・法規の勉強法
無線工学と法規に関してはテキストを参考書代わりにしてひたすら過去問を解けば比較的容易に合格点に達するだけの知識は付きます。
合格までの流れ
【67日前】
郵便局にて試験手数料払込
【66日前】
やさしく学ぶ 航空無線通信士試験購入。
【48日前】
上記やさしく学ぶ航空無線通信士を一通り読み始める。
【42日前】
テキストにざっと目を通し終わったので、購入していた無線従事者国家試験問題解答集 航空無線通信士の無線工学と法規を中心に解き始める。
過去問で間違えた問題はテキストで確認をして知識を増やしていく。
【33日前】
平成30年1月23日発売の新刊航空無線通信士 英語試験問題集 傾向と対策を購入。英会話の対策ページを読み実際にリスニングを始める。
【5日前】
過去問で同じ問題を2回間違えたところ、曖昧なところを試験直前に会場で確認できるように試験直前確認ノート【航空無線通信士】にまとめてスマホに入れる。
【3日前】
3日前になってやっと無線従事者国家試験問題解答集とサイトからダウンロードしプリントしていた7年分の過去問(平成20年8月期から平成27年8月期)の無線工学と法規を2回ずつ解き終える。英語に関しては長文を見ただけで頭が痛くなるので4年分を1回だけやりました。
過去問の結果は【航空無線通信士】不安だらけの英語筆記試験。試験まであと3日。
追加でダウンロードしていた最新の過去3回分の過去問を解いて仕上げに入る。
【当日】
航空無線通信士試験本番
試験会場の東京ファッションタウンに向かい、テキストを持っていくと重いのでスマホに入れた試験直前確認ノート【航空無線通信士】を開始直前まで確認し試験に挑む。
帰宅後すぐに自己採点し無線工学及び法規は合格確実。不得意な英語は得意な知り合いに採点を頼みこれも合格確実。
【3日後】
公式HPに今回の試験問題及び解答が公開され、再度答え合わせをする。
結果は自己採点と変わらず、以下の通りです。
無線工学の合格点が40点になっていますが、おそらく誤植でしょう。
【18日後】
結果発表