平成29年11月14日無事に合格!
平成29年11月29日免許交付!
無線従事者試験は12年ぶりに受験しましたが免許がラミネートからハードタイプのカードに変わっている上にホログラムが施されていてちょっと嬉しいです!
私の無線への興味は中学生の頃、トランシーバーなどの無線通信に憧れてアマチュア無線というものの存在を知り中学3年生の時に、第四級アマチュア無線技士の資格を取得し、アマチュア無線局を開設し運用したところから始まりました。
その後は趣味で第二級海上特殊無線技士と第三級アマチュア無線技士、当時の職場で業務上必要だった国内電信級陸上特殊無線技士の資格を取得していき、今回も趣味で第二級陸上特殊無線技士も勉強してみました。(2021年2月現在、第一級陸上無線技術士及び航空無線通信士を取得済)
なぜ一陸特ではなく二陸特なのかと言いますと、無線従事者の試験は最後に電信級陸特を取得してから約12年経っているのでリハビリ的な感じでとりあえず。。。
ここ数年で良いことでも悪いことでも注目を集めているドローンですが、法整備が着々と進んできている中で今後必要となるであろう資格の一つである陸上特殊無線技士の無線従事者資格を取得するべく試験を受けてきました。
第二級陸上特殊無線技士(二陸特)とは
第二級陸上特殊無線技士では次のような操作を行うことができます。
- 電気通信業務用の多重無線設備のVSAT等小型の地球局の無線設備の技術的な操作
注)空中線電力50W以下のもので外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないもの等に限定されます。 - 多重無線設備を除く固定局、基地局、陸上移動局等の無線設備の技術的な操作
注)1,605kHz~4,000kHzの電波を使用する空中線電力10W以下のものに限ります。 - 第三級陸上特殊無線技士の操作の範囲に属するものの操作
これは試験にも出る重要なことなのですが、無線に無縁の方は何だかパッとイメージができませんよね。
身近なものでは気象レーダー、タクシー無線、警察無線等、スピード違反を取り締まるためのレーダーの操作が可能です。
第二級陸上特殊無線技士試験概要
取得方法
取得方法には主に以下の二つがあります。
- 国家試験を受験(コスト低)
ほとんどの方はこちらを選択するとは思いますが、学校や独学で勉強した方が試験会場へ赴き受験する方法 - 養成課程を受講(コスト高)
国の認定を受けた講習会を受講して修了試験に合格すると国家試験免除で取得できる方法
受験資格
受験資格はありませんので誰でも受けることができます。
試験の日時
年3回(6月、10月、2月)
試験開始時間は試験日、試験会場により異なります。
試験科目
法規と無線工学
試験問題の形式
多肢選択式・マークシート方式
申請方法
申請書を取り寄せてから郵送で申請するか、インターネット申請で申込期限は各試験月の2ヶ月前の1日から20日まで
試験手数料
5162円(2017年11月現在)
どんな問題が出題されるのか
無線工学
電気回路・電子回路・無線通信装置・レーダー・衛星通信・電源・空中線・電波伝搬・測定
ここから12問で、合格点は60点満点中40点
法規
電波法の目的・定義・無線局の免許・無線設備・無線従事者・運用・業務書類・監督
ここから12問で、合格点は60点満点中40点
試験当日には親切な方が解答速報をあげていますのですぐに結果を確認することができます。
勉強方法や費用
使用教材
この問題集は二陸特だけではなく、一陸特以外の航空特殊無線技士、第一級・第二級海上特殊無線技士、第三級陸上特殊無線技士の問題も収録されてますので、いずれほかの特殊無線技士の資格も勉強したいと思っている方は買って損はないと思います。
その他に、日本無線協会のサイトからダウンロードできる過去問を使用しました。
勉強期間
約2ヶ月。週1~2回問題集を開き、一回で一試験分の問題と解答を暗記。
合格までにかかった費用
- 上記の問題解答集(メルカリで購入)
550円 - 試験手数料(郵便振替手数料込み)
5292円 - 試験会場までの交通費(往復)
906円 - 免許申請手数料(収入印紙)
1750円 - 関東総合通信局宛て郵便代(特定記録)
242円 - 免許返信用郵便代(簡易書留)
392円
合計 9132円
参考書籍
近年の受験者数・合格率(平成28年度)
受験者数 6115名
合格者数 4525名
合格率 74%
ドローンを飛ばすために必要な資格
今現在ドローンをただ飛ばすだけの免許等は存在していませんので、誰でも飛ばすことは可能です。ただ、飛ばすためには電波を使っているわけで、飛ばすために使用している電波・映像を確認するためにモニター等に送信している電波の種類や用途で必要になってくる資格が変わってきます。
業務でドローンを使う場合でも、2.4GHz帯でも10mWまでは免許は必要ありませんが、第3級陸上特殊無線技士免許では2.4GHz帯で1Wまで、5.6GHz帯も1Wまでが使用することが可能になり、遠くまで飛ばすことがが可能になります。
最近は価格も約10万円で高性能なドローンがたくさん出てきています。
またドローンレースおなじみFPV(ファストパーソンビュー)では映像を無線で送受信します。その際に個人で使用する5.8GHz帯の電波を使用するものに関しては第4級アマチュア無線技士免許が必要になります。
飛行許可
ドローンを飛ばすためには電波法の他にも航空法の規制も受けることになるため飛行禁止空域では国土交通大臣の許可が必要になります。無線従事者免許を取ったからといってむやみに飛ばしてしまうと最悪の場合、捕まることになりますので注意してください。
飛行禁止空域
- 空港周辺
- 150m以上の上空
- 人家の密集地域
- 人口集中地区全国図で赤く塗りつぶされている場所
どうしても飛行禁止空域で飛ばしたい場合は、国土交通大臣の許可が必要になります。
最後に
三アマ免許は持っているので、そのうちドローンを操作する機会があるかもしれないと思い二陸特を受験しましたが、今後は上位資格の第一級陸上特殊無線技士(一陸特)や第二級陸上無線技術士(二陸技)、他の航空無線通信士(航空通)を視野に入れて勉強してみようかと思っています。
2021年2月現在以下の第一級陸上無線技術士(一陸技)及び航空無線通信士(航空通)を取得済みなので、今後は海上無線通信士か総合無線通信士を目指すことになる。かも?
二陸特の試験は過去問と同じ問題が繰り返し出題されるだけですので、工学の知識がなくても暗記だけで合格は可能な資格になります。テキストがなくても過去5年分(15回分)の過去問を3回程度やれば合格圏内に入れると思います。